パブみネーター

著/壱日千次 イラスト/かとろく レーベル/MF文庫J

MF文庫J9月新刊。
壱日千次先生の新作であります。
タイトル見て分かるかもしれませんが、ターミネーターのパロディ。
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対象にバブみを覚えさせてオギャらせダメ人間にしてしまうロボット「バブみネーター」が、GODに征服された近未来から現代日本に送り込まれ、将来レジスタンスのリーダーとなる神童の主人公・甘粕一徹がダメ人間にされてしまうお話。
年下の義母バブみネーターと、年下の義姉バブみネーター。
2体のバブみネーターに骨抜きにされた一徹の元に、今度はレジスタンス側から送り込まれたエージェント・九条ララァが現れ、バブみを正す矯正プログラムを施すことに。
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以下ネタバレ。
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でも実は義姉は「バブみネーター」ではなく「バブみロイド」だったのでした。
自分のことを後回しにその才能でもって人類に貢献し続けた未来の一徹が、自分の人生を振り返ってみて自分が本当にやりたいことをやらなかったことを後悔し、タイムマシンを発明して送り込んだ、それが「バブみロイド」だったのでした。
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九条ララァは現代人。でも超大手エレクトロニクス企業の一人娘。
権力と財力と最先端企業の開発力に物を言わせて、最新の未公開技術まで投入して未来の技術っぽい演出をしていただけで、つまり一徹のことが好きすぎるストーカーだったのだ。
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義母の正体は不明。もの凄い身体能力と戦闘能力を持っているので普通の人間ではなさそうですけど。
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あと気のせいかもしれないんだけど、壱日千次先生にしてはギャグにキレがないような、とちょっと思った。今までとは明らかにギャグの方向性が違いすぎるのでそう感じたのかもしれません。多方向向いて手当たり次第飛び道具飛ばしまくってたのに、今回はバブみだけの一方向だけに絞ってるせいか、いつもの「なぜそうなった……」的な脱力感が少なかったというか。
社会死からの大ファンなので、個人的にはとても応援してます。