デート・ア・ライブ 17 狂三ラグナロク

著/橘公司 イラスト/つなこ レーベル/富士見ファンタジア文庫

「――私が、もう一度産んであげる。
 今度は絶対に死なないように。
 今度は絶対に壊れないように」

ファンタジア文庫8月新刊。
16巻からクライマックスまっただ中のデート・ア・ライブ
17巻でもラタトスク対DEMインダストリーの総力戦と並行して、物語の核心が次々と明らかになっていきます。
冗談抜きでシャレにならない核心的ネタバレしてるので、ネタバレオーケーな人以外は絶対にスルーしてね。
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嵩宮澪は士道のお母さんでした。
30年前に死んだオリジナル士道を吸収して胎内(誤字じゃないよ)で再構築し、「力を吸収するための、力」を与えて生み直したものがnew士道。
「シン」ってのは「しんたろう」かな。1巻で令音さんがそんなこと言ってたし。
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澪はヤンデレの極みでした。
殺されたオリジナル主人公を食べてクローン主人公を産み落としたヒロイン。
前世の恋人にして、現世の母親兼恋人。
こ、これが最近の流行りのバブみを感じでオギャるってやつか……
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30年前、士道が殺された時に、人間のもろさを痛感した澪。
寿命も短く、例え時間を巻き戻して今回含め全ての襲撃を回避したとしても、永劫に近い寿命を持つ精霊とずっと一緒にはいられません。
そこで澪は士道を精霊化することにしました。
しかし普通の人間のままでは霊結晶の力に耐えられないため、まずは士道を吸収して胎内で新たな生命として作り直します。
そして「力を吸収するための、力」を付与して生み出します。
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あとは士道が生育するまでに、人体実験で霊結晶を精製して(その過程で狂三に人殺しをさせてた)純度を増したものを分け与えて精霊を作り、ラタトスクの一員として士道を精霊たちに仕向けることで1つずつ霊力を吸収させていったのでした。
最初にカマエルの自己再生を与えたのも、士道が死なない様にとの意図が見えますね。
ラタトスク結成に際して最初期から令音さんとウッドマンが繋がってたのもほぼ確定かな?
ウッドマンが令音の顔見て始原の精霊だと分からないはずがないし。
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嵩宮真那(実妹)の年齢は45歳?
ロケットの写真との年齢が合わないのは、澪に産みなおされる前の旧士道と兄妹だったから。
しかもDEMに改造されたせいで寿命も残り短くなってて、ヒロインの中でも群を抜いて悲惨です……
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DEMインダストリーとの総力戦は、まずは敵主力の二ベルコルが、二亜から奪った魔王によって生み出されたことを利用して、士道がキスして無力化。
バンダースナッチはアルテミシアの脳波データを利用して無力化し、空中戦艦は魔改造天宮市の高射砲などで応戦。
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そして乱戦の最中、狂三のなかから食べたはずのファントムが出てきて次巻に続く。
18巻いつ出るの?
続きが超気になるんですけど。