両軍共に19安打ずつの大乱戦、広陵が天理を下して10年ぶりの夏の甲子園決勝進出

清宮なき甲子園に突如として舞い降りた怪物・中村奨成率いる広島広陵
中村奨成はこの試合も4安打2本塁打1四球7打点と大爆発し、粘る天理に打ち勝ちました。
中村奨成はこの試合2本塁打を放ち1大会の新記録となる第6号、同じく7打点を追加して1大会の新記録となる17打点を達成。
怪物・中村奨成に引っ張られるように両軍ともに19安打ずつ、合計38安打が飛び出す壮絶な打撃戦で、天理のバッテリーも中村奨成に真っ向勝負する見ごたえのある試合となりました。
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今大会は仙台育英の渡部夏史選手が大阪桐蔭戦で行った超ラフプレーに全ての話題が集中し、故意(のように見える。何度見ても)に相手に大怪我をさせようが勝てばいいという勝利至上主義に染まる現代高校野球のダークサイドがNHKの全国放送を通して浮き彫りになった大会でもありましたが、この広陵-天理戦はお互いが本当に懸命にプレーをし、仙台育英の渡部夏史選手のような悪辣プレーをする選手はごくごく一部だと再認識できる、そんな試合だったと思います。
負けはしたものの今大会最強バッターに果敢に勝負を挑んだ天理のバッテリーと、9回6点差を諦めずに無死から5連打してあわや逆転までもっていった攻撃陣の粘り強さにあっぱれ!!