Re:ゼロから始める異世界生活 12

著/長月達平 イラスト/大塚真一郎 レーベル/MF文庫J

第4章『聖域』編の続き。
ガーフィール、大兎、エルザ、魔獣使い。延々と繰り返されてきた『聖域』でのループも、魔女のお茶会が始まって、やっと動き始めそうな雰囲気がしなくもない。
ベアトリスやロズワールといった初期からの主要キャラのことが少し明らかになりました。
二人とも『強欲の魔女』の関係者です。
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以下、核心的なネタバレをしているので自己責任でお願いします。
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超おもわせぶりな態度で謎キャラだったベアトリス。実は一番どうでもいいキャラでした。
『強欲の魔女』エキドナが、契約したまま放置したらどうなるか、どんな選択をするのか、誰を『その人』とするのか、その理由と結果を強欲の魔女が識るために400年放置されてきただけ。キングかわいそす。
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ロズワールは『叡智の書』の力である程度スバルの『死に戻り』を把握しています。全てはただ一つの目的のために行動しているとのことですが、それはまだ明らかにはなりませんでした。結果、スバルは彼をもう味方とは見れなくなりました。
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エキドナは他人の感情が分かりません。だから知識欲のためだけにベアトリスにも酷いことするし、スバルに力を貸してくれているのも、自らの知識欲を満たすため。合理的で力になってくれるのは間違いないですが、スバルはその思想を否定し、最終的にはエキドナとのタッグを諦めます。
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墓所の第二の試練は『ありうべかざる今を見る』こと。
選択によってはありえたその先を直視しよう!ってな試練ですが、死に戻りするスバルにとっては予想外にヘビーで、エキドナさんはスバルが折れない様にこっそり手助けしてくれます。
これも別に優しさからではなく、スバルの力が自分の知識欲を満たしてくれるから。全てはそこに集約します。なぜなら彼女は全てを知りたい強欲の魔女だから。
他の魔女の妨害もあってその辺を正直に語ってしまったせいで、スバルとの協力は泡と消えましたが、微塵もめげないエキドナさんはマジ七大魔女。
3つの試練は1:過去、2:現在ときたので、第三の試練は未来に関することなんでしょうね。
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ずっとしんどいループしてるので、そろそろ物語が動いてほしい。というか魔女が七人そろって話が動かなかったらそれはさすがにどうなの、だしね。次巻では動くんでしょう。