やがて魔剱のアリスベル 6 さらば妖刀(コンティニュー)

著/赤松中学 イラスト/閏月戈 レーベル/電撃文庫

緋弾のアリア外伝。シリーズ最終巻。
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エスの謀略により2009年から中途半端に未来に戻った2011年で迎えたのは「必殺の時刻」をも遥かに超える「超必殺の時刻」。それはつまり東日本大震災
津波に巻き込まれた巻たち自衛隊を救出した後、かつて2009年に受けた公安0課の依頼を完遂すべく再び殲(チェン)に挑みます。
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静刃と刹那、白黒二人の妖刀で足止めをしつつ、山手線のレールを利用したアリスベルの超荷電粒子砲(ギガウス)で殲(チェン)を撃破し、無事に護国のタツ(『龍』の下に『示』)のカラットを集めて復活させました。
キリコやビビたちも一丸となっての、最後はアリスベルの愛の祈りが獏の恋函を通して大感応(ゲシュタルト)とよばれる大魔術を発生させての勝利で、最終決戦にふさわしい総力戦クライマックス感がでていて面白かったです。

パンスペルミアの砦

人類による妖(あやかし)殲滅計画。妖はかつて宇宙からやってきた地球外生命体の子孫。鳳なんかはその原初の姿を保った存在。
彼らを地球から追放し、地球と言う閉じた『砦』の中で、人類が発展させた異能の力で世界や時間すらも支配しようという計画。
だから序盤のラスボスで、あれだけ敵対していた鵺が協力しだしたのな。

早乙女刹那

生きていました。ギガウスで妖刀・白套のセットが失われ、普通の女の子に。

原田静刃

この外伝の主人公。妖刀を続けます。
恋函によって封じられていたアリスベルの恋心が届くようになり相思相愛になるも、両親を探しに香港へ向かったアリスベルと別れ、遠山キンジを殺してしまった歴史を修正すべく鵺とともに過去の世界へと旅立ちます。
まさかの鵺エンドで、アリア22巻に繋がりました。積読しててアリア22巻を先に読んじゃったのはちょっと失敗だったね。でもまさかアリスベルがこれで最終巻とか思わないやん。
パンスペルミアの砦を含め、色んな伏線はアリア本編で回収されるのでしょう。本編での出番も大きく増えてるしね。

アリスベル

魔剱の「剱」は11画。10本の魔剣を集めることで自身が11本目の魔剣となり「魔剱」へと至ります。「やがて魔剱のアリスベル」。
両親を探しながら、復活再生した環剱(サークルエッジ)の他の残り9本の魔剣を集める冒険に旅立ちます。

最終決戦の過程で、恋函で恋だけでなく愛を食べられるようになりました。
幅広くからわずかな量を獲ることができるようになり、周りへの影響は少なくなって前よりもより元気になって、いいことずくめ。

まさかの鵺エンド。
静刃と一緒に再び過去の世界に。