俺と魔物の異世界レストラン

著/落合祐輔 イラスト/Syroh レーベル/MF文庫J

第11回MF文庫Jライトノベル新人賞<審査員特別賞>。
聖剣使いの剣舞ブレイドダンス>の志瑞祐先生のイチオシとのこと。
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魔物と人間が長きにわたる戦争の末に休戦し、魔物は人間の社会を真似て国家を作りました。そこで人間社会のアレコレを教えるための魔界就労制度でやってきた飲食店アルバイト店員が、アルバイト知識を色々魔物に教えてあげて尊敬されるお話。
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帯の売り文句は「ご注文は吸血鬼ですか?」でした。
略称は「ごちおに」あたりでしょうか。
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ちょっとお話が平坦と言うか盛り上がりに欠けたというか。
普通に物語がすすんで、ちょっといい話があって、ラスボスの組長は実はいい人なんだろうなとオチが読めてしまう、そんなゆるーい日常系の異世界お仕事あるある的な感じ。
若干主人公補正が高めかなと感じるところもあったりなかったり。
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人間社会で得た小手先の技術はあっても、経営者に必要な大局観を持っていない主人公が、自分の店を持つべく今までと違った方向性で物事を見られるようになっていく、そんなお話でした。