ダメ魔騎士の英雄煌路

著/藤木わしろ イラスト/山本ケイジ レーベル/MF文庫J

第11回MF文庫Jライトノベル新人賞<佳作>受賞作。
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英雄の息子でありながら、誰でも使える魔法を先天的に使えない落ちこぼれ主人公アルフレッドが、頭と持てる技能をフル活用して成り上がっていくお話。
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序盤、卑怯な手を使って大きなトーナメントで勝ち上がるシーンがあるんですが、ボクはどちらかというと卑怯な手を使って勝つより、正々堂々勝つお話の方が好きなので、卑怯の極みを尽くして勝つ主人公を読まされて、正直微妙でした。
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それには多分に実体験も影響しているというか、サッカーやフットサルやってると、審判の見てない所で明らかに故意に膝入れてきたりひじ打ちしてきたり、肘を振り回すチームや選手とたまに当たるんだよね。
で、昔はボクも若くて血気盛んで、やられたらぶっちゃけムカつくし、何より接触プレーがある競技は相手に舐められたら終わりなので、審判の見ていない所でやり返しつつ「次やったら殺すぞボケ」とか言ってたわけですが、いやー今思うと若いときってのは怖いもの知らずで何でもありでしたね。
ラフプレイされたらラフプレイでお返しするのは当たり前でした。今風にいうと、やられたらやり返す、倍返しだ!的な。
かなり激しくやり合うのでそういう試合ではアザや擦り傷でいっぱいになります。
審判がミスジャッジしたら不満顔でしつこくアピール。
試合の時に頼むから退場にだけはなるなよと、言われたやんちゃな時代がボクにもありました。
今はもういい大人なのでかなり性格も穏やかになって、キツいファウルされてもまぁ流すことが多いですが、根本的に熱くなりやすく勝負で負けるのが嫌いな性格です。何度も激しいタックル受けると報復タックルすることもあります。
というわけで(?)、正々堂々戦うお話が好きなわけなんです。そりゃばれなきゃマリーシアで反則じゃないんだけどさ。そういうサッカーで相手を委縮させるためにわざとやるラフプレーとか、この主人公が最初にやった不必要なだまし討ちってのは、ズルいズルというか、なんかちょっと違うかな、って。
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閑話休題
途中から卑怯というよりは、魔法以外の持てる技能を駆使して勝っていく話にかわります。なのでその序盤の近衛騎士トーナメントだけちょっと微妙でした。卑怯な手で勝つことが目的の一つだったとはいえ。
魔法を使えないことを逆手にとり、神器の使用代償が魔力に反応していると見ぬいて使用代償を無視して神器を使うことに成功したり、相手が神闘をしかけてきた大局的な意図を見抜いて対策を立てたりと、こういうのはスポーツでも好感が持てるタイプのやり方だと思います。
この辺はほんと全然ズルじゃないんだけどなぁ……
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そしてメインヒロインの姫様がおっぱい露出狂。
あれは主人公に色仕掛けしてるんだね、きっと。
R15指定ギリギリまで見せてるからね。なんだかんだで主人公は英雄の息子だからね。籠絡したいよね。
だがそれがいい
大きいは正義。あ、ボクの個人的な嗜好です(ゝω・)