最近読んだ本 学戦都市アスタリスク 8 偶像峻烈

著/三屋咲ゆう イラスト/okiura レーベル/MF文庫J

大絶賛アニメ放映中。第二部《獅鷲星武祭(グリプス)》編。
表紙はいいライバル関係な紗夜&ミルシェ。
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ミルシェ率いるお馬鹿5人組ルサールカがフェスタに登場。
最強のオーガルクス「ライア・ポロス」の力を引き出し、前大会準優勝チームを下して綾斗たちチーム・エンフィールドの前に立ちふさがります。
そして明かされる悲しい真実。
ルサールカがお馬鹿なのはライア・ポロスの精神浸食が原因で、ミルシェたちが単にお馬鹿なのでは無かったのだ!なんて可哀そう!
ライア・ポロスは余りに強大で使い手が居なかったため、5分割され五つで一つのオーガルクスとして運用されます。そしてルサールカの5人が魂を共鳴させてライア・ポロスの真なる力を引き出したのでした!
オーガルクスの性能を引き出したルサールカの前に大苦戦を強いられるも、最後は幼なじみが道場で一緒に遊んでいた伏線が回収され、沙々宮紗夜が天霧辰明流を使ってミルシェを接近戦でしばいて逆転勝ち。表紙の二人ですね。準決勝に駒を勧めました。
ルサールカはとても可愛いのでこれからも出番があればいいな(ゝω・)
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物語が大きく動きます。
星導館学園のバックボーンである統合企業財体「銀河」がひた隠しにしていたのが、過去の大規模テロ事件の真相。その首謀者が自意識を持ってその力で人間を精神支配するオーガルクスであり、それを生み出してしまったのが銀河の科学者。そのシャレにならない事実を隠匿しているのと、そこに主人公の姉がどうも絡んでるっポイ。
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クローディアがその辺りの真実を知ったのは、パン=ドラが力の代償として見せる自分の死の悪夢から。様々な「不確定な未来」を見せるパン=ドラは、「確定した過去」をベースに未来予測しているから、様々な死に至るその原因の方を集めていくことでクローディアは真実に行きついたのでした。
そしてクローディアはその事実を統合企業財体「銀河」に突き付けます。もちろん銀河はクローディアを見過ごすわけにはいきません。
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クローディアがなんで自分の命を懸けてまで、わざわざグリプスの最中に、しかも自らの支援組織である銀河に対してそんな滅茶苦茶なことをするのか、つまり動機・目的はまだ不明。クローディア編の結末と共に、次の9巻あたりで明らかになるのでしょう。
面白かった。