さて、異世界(ゲームガルド)を攻略しようか。 6

著/おかざき登 イラスト/ぺこ レーベル/MF文庫J

MF文庫J4月新刊。
クライマックス前のネタバレ巻。
世界を作った「始祖」と始祖の残した「始祖の言葉」と呼ばれる手帳。そこには世界の真実が記されていました。
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始祖とは失踪した柚比坂の両親。
そもそもゲームガルドは彼らの理論を基に位相の異なる次元に情報を投影することで作られた世界でした。笑いものにされたその理論をまともに取り合ってくれたのがとあるゲーム会社で、ゲームガルドという名前もテーマ―パーク的なバーチャル・リアリティを超えたリアルリアリティな世界で遊んでもらうという目的だったから(速攻でアメリカに情報ハックされて軍事転用されそうですけどね)。
しかしゲームガルドで習得したスキルが現実世界に持ち出せることが判明してからきな臭いことになり、経営陣と対立した研究者たちは管理者権限をロックして対抗。その結果、口封じ&管理者権限を手に入れんとする経営陣に異世界に送られてしまったのでした。
ダンジョン内で情報が筒抜けだったり、敵がモンスターに緊急介入できたのはテーマパークでお客様に安全第一で遊んでもらうため。管理者権限が無いから、現場に必要な緊急回避的な最低限の介入しかできなかったわけです。
そんな感じで異世界ゲームガルドの真実が明らかになりました。
倒すべき敵はキューブガルダ社長・古掛光比呂。魔法やスキルを現実世界に持ち出さんとする悪い人なのです!! …………持ち出すことってそんなに悪いことかな……文字通り世界を変える革新的技術だよね。