剣神の継承者(サクシード) 10

著/鏡遊 イラスト/みけおう レーベル/MF文庫J

「これが剣王だろーがよ! アタシがいる限り、この世界は崩せない!」

積読消化中。
.
剣を求道するクロウの物語も、ついに二桁10巻までやって来ました。
ブレイズ、ソーディア政府、七剣、太陽教、ダイナスト社、剣聖ヒョウカ。それぞれの思惑が入り乱れる中、七剣や死剣使いといった最強クラス同士の斬り合いも多発し、9巻の剣帝アミラル、大剣聖ルシェに続き、10巻では剣王ジーネルが死亡。
普段から最強最強言うだけあって本当に強かった剣王ジーネル。クロウを守るために、戦略級の威力を誇るブレイズの切札、八ツ首の蛇カスミの滅びの術法の全開フルパワーを単体で防ぐとかもう剣技とかそういうの超えてました。生命力を全て燃やして力に代えて滅びの術法を防いで死んでいったシーンは、ジーネルの初イラストも付いていてとても格好良かったです。
初期の七剣はほぼ生き残りが確定している絶剣シュナークと、あとは竜剣リド以外は生き残らなさそう。既に3人死んでるのであとは余命幾ばくの天剣ソーシャとやはり生きていた剣聖ヒョウカだけですね。
.
基本的に面倒見がいいとはいえ、ジーネルがクロウをやたらと過保護に見守りお金工面してくれたりしていたのはショタprprだったからでした。
ジーネルを倒した八ツ首の蛇も、力を使い果たしたところを、反逆のリンネちゃんに討ち取られて死亡。
みんな死んでいきます。悲しいけど、これって戦争なのよね。
リンネちゃんは悩んだけど難しいことはよくわからない娘なので、とりあえずクロウと一緒にいることにしたみたいです。
.
そしてついに空の扉が開きました。
白いレギオンH型は日奈子のクローンで、7体の日奈子レギオンが劣化鳴弦を共鳴させることで、太陽の乙女の開門能力を強制発動させたのでした。その過程で5万人の信者の祈りの力を集約する術を行使した美月(右側の女の子)はその代償で爆死。

ジョーも死んだし、物語も佳境に入って主要人物が次々と退場して行きます。
剣王ジーネルは好きなキャラだったのでちょっと残念。強すぎたからしゃーなかったんだけど。
そしてウィニアはわざとカタコトで喋ってるっポイ。
面白かった。
11巻も続けて読みます。