Re:ゼロから始める異世界生活 3

著/長月達平 イラスト/大塚真一郎 レーベル/MF文庫J

さあ、最後の大勝負といこうぜ。――運命様、上等だ!

上下巻の下巻、解決編。
今回の一件は、一件じゃなくて複数件でした。
モーニングスター惨殺マニアと呪術師が別だった上に、呪術師は魔獣で子犬に擬態して村に入り込んでいたのでした。
ラムの信頼をとりあえず得ることができてモーニングスターによる惨殺は回避、あとは魔獣を殲滅して呪いを解くのが最終目的に。
カラーピンナップの鬼になったレムはラストでバトルすることを予期させるミスリードだし、出番少なめのエミリアたんも要所要所で大事な役目を果たしてるし、スバルが自分の恋心を認識したりetc...ほんと色々破たん無く詰め込んであって、よくできてるなもう!
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レム&スバルと、ラムの能力対比がこれでもかってくらいに描かれています。
レムは最後まで自分の力だけでは何もなしえなかったけれど、無しえないなりに力を尽くしてついに最後、姉のラムに意見する、というのがまたグッときます。
そうです、起きないから奇跡って言うんですよ。
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対してラムは、幼いころにレムを守って角を失うまで向かうところ敵なし。
最後までレムに結果を出させないことで、主人公スバルに降りかかった理不尽な運命を筆頭とする物語全体の厳しい理不尽さがいかんなく表現されていたと思います。
ネット小説恐るべし……ほんと面白かったです。
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エミリアたんマジ天使(*´ω`*)
色んな苦労をしてきたのに優しく育って……お父さんは嬉しいよ……(´;ω;`)ブワッ
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嫉妬の魔女サテラらしき存在が登場。
「死に戻り」の能力を他人に話そうとすると身体の中を直接触られるような激しい苦痛を与えてきます。というわけで、スバルは能力について他人に意見を求めることができません。
スバルが魔女の企てた異世界ループものの主人公に選ばれたのには理由があるっぽい。いやまぁ当たり前ですけど。
サテラはスバルに何らかの面影を見ているようです。
おそらくサテラとそっくりなエミリアは、サテラにとってどういう存在なのか、などなど物語もまだまだ序盤戦ですが少しずつ進みはじめました。
とても面白かった。
4巻が楽しみです。