社会的には死んでも君を! 3

著/壱日千次 イラスト/明星かがよ レーベル/MF文庫J

社会的に抹殺されてもただ一人愛してみせた格好いい主人公と、そんな主人公に憑りついてしまった幽霊少女のトゥルーラブストーリー最終巻。
最終巻という事で、物語の核心だった美少女幽霊・香月の正体が明らかになります。
彼女の隠されていた悲しい過去、そう、それは(以下、物語の核心に触れる重度のネタバレを含んでいます)




――それは、体罰も厭わない厳しい躾(しつけ)を受けていたスーパーお嬢様・御剣柚姫が自我を守るために作り出したもう一人の自分、自称14代前の祖先という設定の厨二病な別人格だったのです!(/ω\)
というわけで実体化することは不可能だし、あまりにあまりな設定に当の幽霊少女が一番しょんぼりしてました。
ただ幽霊少女改め厨二病香月を分離させた時の秘伝の巻物には読めない部分が多く有るし、2年前に誰にも認知できないはずの香月を主人公だけが見ることができた理由も明らかにならずに終わったので、もしかしたら二人には明るい未来が待っているかもと想起させるような内容ではありました。 というか世間一般でいうところのラノベ界の常識的ないわゆる一つの「3巻打ち切り」っぽい(´・ω・`)
主人公がなぁなぁでハーレム維持しようとせずに、香月以外のヒロインたちにちゃんと自分の想いや考えを告げて振ったのが良かったと思います。まぁ幽霊改め厨二病相手なのでヒロインたちはさっぱり諦めてないですけど。主に肉体的・性的な意味で。柚姫に至っては香月と同一人物だしね。主に性的な意味で。
コメディもテンション高くてとても面白いです。
主人公と香月のバカップルもニヤニヤできました。
あと前後の繋がりがあれ?って違和感覚えるシーンが所々見受けられたので、そこだけ修正してくれたらなと思いました。いくつか気になったので。
まぁでもその辺差っ引いてもとても面白いライトノベルだと思います。
おすすめ。