げーまに。 1

著/あきさかあさひ イラスト/まはん。 レーベル/MF文庫J

最近はやりの文化部系ライトノベルですが、格ゲーの知識がそれなりに必要です。
メストと言えば「ゲーメスト」、天草と言えば「サムライスピリッツ天草降臨」とパッと出てこない人は読んでも会話の意味が分からないと思うので読まない方が良いです。まったく説明が無いので。
ストIVの知識も必要です。終盤の見せ場のシーンではサガットキャミィの最低限の技を知らないと多分何やってるのかさっぱり分からないと思われます。
主人公は男ですが、女子電脳文化研究会、とどのつまり「女子」ゲーム部に無理やり入部させられ、そこで女の子たちと親交を深めながら部長と格ゲーをするお話です。ヒロインはみんな普通の思考回路持ってて可愛いんだけど、いかんせん格ゲーという間口が狭すぎると思いました。
そしてキャラは可愛いんだけど、後半のお話が俺妹の新垣あやせルートと言うか、オタク文化が人間を粗暴にし犯罪の一助となるとか考える母親を説得するとかそんな話で、目新しさがなくて今更感がいっぱいで、かなり微妙でした。
色々ちょっともったいなかった感じ。