この中に1人、妹がいる! 5.5

著/田口一 イラスト/CUTEG レーベル/MF文庫J

短編集。
最近のMF文庫Jは短編集に「.5」という表記を使う方針みたいですね。
内容ですが相変らず小5くん、いや将悟くんが馬鹿過ぎて読むのが辛い・・・・・・本当にコングロマリット帝野グループの後継者として英才教育プログラムを受けた世界トップレベルのスーパーエリートなんだろうか。
そんな道に迷ったり何も無い処で躓いたりする小5くんはこの5.5巻でもそのぽんこつスペックを遺憾なく発揮してくれました。
●扇風機代を1ヶ月かかっても捻出できない金銭感覚の無さ。しかも大事な夏休みを1ヶ月丸々扇風機のことしか考えてないとかほんとどうしようもない(´・ω・`)
●補講で当然の様に居眠り。しかもそれを全く悪いと思ってないあたり救いようがありません(´・ω・`)
●夏休みの宿題を最終日まで持ち越し。まさに小5くんという僭称に相応しい姿です(´・ω・`)
●自由研究を完全に失念。これに限らず臨海学校の申し込みとか物事忘れすぎ(´・ω・`)
●美人教師に放課後個人授業すると言われてえっちな放課後レッスンがあると信じきってる下半身のだらしなさ。隠し子作ってた父親の血を間違いなく引いています(´・ω・`)
●女の子に裸エプロン風水着をプレゼントするオヤジなセンス(´・ω・`)
●教養とか学んだはずなのにモッツァレラチーズを知りません。今時スーパーでも売ってるのに。こんな庶民でも知ってるようなことも知らないで、将来会食で食材の話題とかになったらどうするんだろう(´・ω・`)
●癖になってる語尾は「〜〜だぜ」。いかにも頭悪そうな2代目ボンボンというかなんというか(´・ω・`)


最後、心乃枝に告白しようとしたところ以外本当に見るところ無くてやばかった小5くん。これでは近い将来彼が率いるであろう帝野グループは早晩解体の憂き目に会うことでしょう。何を持って彼のエリート育成プログラムが満了したと判断したのか心底疑問です。



CUTEGさんのイラストは相変らず素晴らしかったです。P165の挿絵にははがない・僕は友達が少ない柏崎星奈三日月夜空高山マリアが後ろにいたり、まよチキ!近衛スバルのポスターが貼ってあったりと遊び心も満載。
リボン(だけで構成された)水着はカラーも白黒もエロエロだったし、浴衣に温泉etc...いいイラストがいっぱいだったと思います(>_<)