いちばんうしろの大魔王 10

著/水城正太郎 イラスト/伊藤宗一 レーベル/HJ文庫

短編集。
帝国皇帝となった曽我けーなの名声を高めるために、ころねが皇位簒奪を窺うちょっと頭の弱い女の子笠原望に手を貸す振りをして様々な騒動を起こすお話。短編集ではあるものの一巻通して話は繋がっていて、最後は阿九斗がハーレム宣言してめでたしめでたし。
ちなみにぱにーに(=゚ω゚)ノが嫌いなハーレムものは、何の取りえもない優しいだけの達観主人公が意味も無くもてながら答えを出さずに優柔不断するタイプで、逆にこういう主人公が格好いいハーレムものは比較的好きです。
結局のところ、gdgdな言動や結論を出さない事など、主人公の資質が物語における好き嫌い判定の重要なファクターになっているようです。
あと帝国が必死に使えないけーな皇帝を↑しまくるプロパガンダが凄いなと思った。