僕は友達が少ない 1

著/平坂読 イラスト/ブリキ レーベル/MF文庫J

あまりの下らなさに途中で投げたくなりました。
まず何よりもメインヒロインの三日月夜空のキャラ設定が終わってる。ハルヒ以降顕著になったDQNヒロイン(所謂ヒドイン)もここまで来たかって感じの屑ヒロインで、自分が気に入らない事は何でも馬鹿にする知性の低さもさることながら、特に嫌いな女だからと部員に対して暴力を振るうシーンは最悪でした。相手を貶める目的だけしかない罵詈雑言も酷いけど、謂れの無い暴力はほんと引きます。同じDQNでもハルヒが世の中を面白くするためだったり、石動美緒がドMを治療したいって真摯(?)な目的というかポリシーみたいな物のために突き進んでるの対して、こいつは特に目的も無く自分がやりたいからやるっていう真性の屑でした。
さらに次々と繰り出される浅く個性の無いパロディ。2ちゃんネタやらニコニコネタやらS県月宮やらどこかで見たような劣悪なパロディがかなりのウェイトを占めてて思わず斜め読みしそうになったりならなかったり。別にパロディ入れるのはいいんだけどさ、寄せ集めのパロディだけで、それだけで笑い取ろうとするのはどうかと思うんだよね。
さらに話の最後にとってつけたようにメインヒロインとセカンドヒロインの2人のフラグを立てていい話にしようとするのがまたいかにもな駄作っぷり。しかも1人はプロミス現象(幼いころの約束で恋心が生まれるギャルゲーのお約束)とまたよくある話で、しかもちょっとそこに触れただけで何が解決するわけでもなく盛り上がりも無く2巻に続くとか何と言うヤマナシ・オチナシ・イミナシ。
一応ストーリーの感想も書いておくと、友達の作れない主人公とヒロインたちが友達を作るための「隣人部」を作ってあれこれするうちに、友達に(というかすっ飛ばして好きに)なっちゃったよねーみたいな話。セカンドヒロインの弄られキャラはまぁまぁ可愛かったものの、話の展開にも捻りが無い上にメインヒロインが終わってて、いかにも駄目なMF文庫Jラノベでした。学校の友達なんてうわべだけの友達で、100人の友達より100人分だと思える1人の友達の方が大事だとか言いながら、そもそも100人分の友達を作る努力すらしない人間が何言ってんの?みたいな感想をずっと持ちながら読んでました。しかもその回答が、なんかこう社会が悪いんだ私は悪くないみたいな感じで読んでて凄く気持ち悪かった。
あ、絵は可愛くてよかったです。特にp235の柏崎星奈のビキニはちょお良かった。
と言うわけでお勧めできません。