最近読んだ本

RIGHT×LIGHT3〜カケラの天使と囁く虚像〜

著:ツカサ イラスト:近衛乙嗣 ガガガ文庫


正統派ボーイ・ミーツ・ガール『RIGHT×LIGHT』の第3巻。
アリッサ、とても可愛いです(^o^)
お話、とても面白いです(^o^)
一蹴さんに借りて読んでますが、1巻からちゃんと買おうかと思ってます。良いものにはちゃんと対価を払わないとね(>_<) マイナーなレーベルで知名度皆無だから、売れなくて続刊出ないとかなると困るし(´・ω・`)


で、一言で面白いと言っても色々ありますが、『えむえむっ!』『撲殺天使ドクロちゃん』みたいにはっちゃけたネタが面白い作品とは違って、読んでて引き込まれる系の面白さです。
魔法少女ものが好きだって事で無条件にプラス補正がかかってる分を差し引いても、自信を持って勧められる作品なのですよ(=゚ω゚=)


アリッサの可愛さやよくできた世界観もさることながら、最大の特徴は文章が上手いこと。
なんせ読み易い。文章が簡単ってことじゃなくて、言い回しや文章表現力、物語の展開などの総合的な評価として読み易いです。
自己満足的な難解な言い回しをくどいくらいに重ねたりだとか、突飛な状況を無理に作って作者の都合のための急展開があったりだとかそういうのは全然無くて、必然性のある展開からストーリーを膨らませてるので、立ち止まる事が無くて次から次へと作品世界に引き込まれるというか、どんどん読み進めてしまいます。
4巻はいつ出るのかなー(´-`)


3巻は2巻で影が薄かった正ヒロインのアリッサの物語。
ちなみにアリッサの本名はアリッサ=クラノ=ストーリング=ライト。英語表記はAlyssa=clan=Storing=Lightあたりかと思いますが、lightは多分アリッサが使う魔法のことなんで、「魔法使い一族のアリッサ」くらいの意味でしょうか。
タイトルの『RIGHT×LIGHT』の「LIGHT」もアリッサと掛けてるんでしょう。「まっすぐなアリッサ」みたいな意味かな?英語的に。
正直あんまり英語得意じゃないんで怪しいですけれども(´・ω・`)


で、あんまり書くとネタバレになるのでアレでナニなんですが、3巻はのテーマは主人公・遠見啓介に対する感情がどういう類のものなのかアリッサが気づくことでした。
それも本編の展開や戦闘に上手く絡めながら描写されるので、恋愛ウゼーって人も無問題。主人公もハーレム系にありがちなヒロインに流されるだけのヘタレじゃなくてそれなりに信念もって生きてて、信念の違いからヒロインと衝突したりするしね。
………
…………別にD.C.2S.S.の桜内義之の事を名指して言ってる訳じゃないよ?
………本当だよ?
特に最後の最後、3巻を締めくくるアリッサのセリフは、ほんと飾ったところのない何気ない台詞なものの、そこまでの持って行き方が秀逸で、ああ、こんなありがちな台詞でも見せ方次第でこんなに琴線に触れるんだなぁと感動しました。


そう言うわけで非常にお勧めなので読んでみてください。
ガガガ文庫は青色に白抜き文字の背表紙が目印です。

神曲奏界ポリフォニカ メモワーズ・ブラック

著者:大迫純一 イラスト:BUNBUN


とても個人的な話ですがぱにーに(=゚ω゚)ノはぱっと見て巻数が分からない仕様はあまり好みではありません。
最近は新刊以外シュリンクされてる店も増えてきて、買うとき分かんないんので。店員さんに聞いたらシュリンク剥いてどうぞ中を見て下さいとか言われてなんとも心苦しいし(´・ω・`)


内容は前回とうってかわって比較的精霊が絡まないお話。まぁ事件の大事なところに関わってはいるんだけど、推理物の重要な要素のひとつである動機に、前作みたいにどういう心理状態になるか想像しづらい精霊契約などの特殊な設定が絡まないので自然に読めます。
そういう訳で、それなりに面白かったと思います(=゚ω゚=)