ルイコスタ引退

初めて見たのは2000年くらいに行われたポルトガル-イタリアの親善試合でした。
左サイドライン際でイタリアの選手2人に囲まれたルイコスタ。
パスの出し先は無く、ドリブルのスペースもありません。
イタリアのプレイヤーが間合いを詰めようとした瞬間、左足で外からボールをまたいでフェイントをかけたルイコスタは、そのまままたいだ左足の後から右足をクロスさせてチップキック。イタリア選手2人の間を通す浮き玉のパスを出したのです。


普段日本のJリーグや代表戦しか見なかったぱにーに(=゚ω゚)ノは、その圧倒的な技術と無限の想像力の織り成すファンタジーに魅了されてしまいました。
だって当時のポルトガル代表、DFラインからショートパスまわして組み立てるんだよ?日本のなんちゃってパス交換と違って、明らかに自分の技術を誇示するパス回し。相手FWがいてもお構いなしに。


当時ポルトガルは黄金世代。
ビトール・バイヤー、フェルナンド・コウトルイス・フィーゴパウロ・ソウザジョアン・ピント、アベル・ザビエル、ヌーノ・ゴメスetc...。高い個人技を持った個性派が織り成すファンタジックなサッカーで一世を風靡し、東欧のブラジルと呼ばれたポルトガル。その黄金世代の中核の一人がルイコスタでした。
結局フル代表でタイトルを取る事はありませんでしたが、その美しい攻撃的サッカーは世界中に感動を与えたのではないかと思います。

ちなみにぱにーに(=゚ω゚)ノが特に好きだったのがアベル・ザビエル。
髭面の暑苦しい顔で国歌を熱唱する姿はとっても格好よかったです。DFだけどもちろんポルトガル代表なのでパスも上手。横回転をかけて出そうで出ないライン際のロングパスは芸術的でした。
ユーロ2000準決勝vsフランス戦でVゴールのPKを献上したハンドも印象的。猛抗議するザビエルらポルトガル代表。退場を宣告されユニフォームを脱いで不服の態度を示すフィーゴ。ちなみにゴール決めたのはジダンだったかな?

ぱにーに(=゚ω゚)ノは今でもあれはハンドじゃ無かったと思ってます。確かに手には当りましたが絶対に故意では無かったので。もちろんルール的に絶対ハンドでないとは言いません。が、あの局面でハンドを取る意義があったのか否か。ザビエルの手にボールが偶然当ってしまった事をハンドにしてしまう価値が、あのフランスの攻撃にあったのかどうか。
まぁ8年も経って今更なんですけど、ぱにーに(=゚ω゚)ノにとっても忘れられない一場面なのです