Re:ゼロから始める異世界生活 15

著/長月達平 イラスト/大塚真一郎 レーベル/MF文庫J

咆哮の轟くロズワール邸で、ついに激突するエルザとガーフィール。頼れる援軍に仇敵を任せ、スバルはようやくベアトリスと、待ち望んだ再会の場面へ到達する。
時を同じくして、『試練』に臨むエミリアは自らの『ありうべからざる今』と相対し、本来ならばありえなかった幸福な世界で、魔女の描く祝福に包まれる。
魔人と鬼と精霊が、商人と村娘と半獣が、そして恐るべき魔獣が入り乱れるループの中で、バラバラだった仲間たちが今、一丸となって進むべき未来を切り開く――。
「――俺の名前はナツキ・スバルエミリア。――君だけの、騎士だ」
大人気Web小説、四章完結の第十五幕。――月下、出鱈目なステップを、君と。

陰鬱で長かった第4章が、ついにフィナーレを迎えました。
エミリアが3つの試練を乗り越え、暗殺者姉妹を撃退し、ベアトリスと契約し、暴食の大兎を異世界転移させることでこの世界から抹消して、そうして全ての果実を拾い切ったスバル。
立て続けに遭遇する強すぎる敵と、ロズワールの裏切りの中、ひたすら聖域と屋敷をいったりきたりするループに天山が下がり目だったんですが、ほんと、やっとこさ終わりを迎えました。
でもレムはまだ目を覚ましません。
.
エミリア、スバル、ラム、ロズワール、ガーフィール、ベアトリスが覚悟を決めました。
ロズワールは、初代が子孫の魂を転写した疑似的な永遠の命を持った存在。
スバルの死に戻りのことも知っており、王都の一件や魔獣襲撃など序盤ここまでの全ての黒幕であり、そして互いの全てをベットしたスバルとの賭けに負けて、完全に軍門に下ることになりました。
エルザや魔獣使いメイリィ、魔女教ををけしかけたのも全部ロズワール。
全ては叡智の書の記述を再現するため。
.
エルザは吸血鬼で、一応滅ぼしました。
メイリィは捕獲。
.
ベアトリスはスバルに禁書庫から連れ出され、スバルの契約精霊になったものの、燃費が悪くほとんど何もできないそうな。
.
というわけで、ロズワールの野望を打ち砕いたことでエミリア陣営は完璧な一枚岩に。オットーも完全なレギュラー仲間キャラに。
次からは再び他陣営とやり合うお話になりそうです。
それにしても4章は長かったね……ほんと長かった……