ようこそ実力至上主義の教室へ 8

著/衣笠彰梧 イラスト/トモセシュンサク レーベル/MF文庫J

MF文庫J5月新刊。
新生徒会長・南雲雅が屑すぎてちょっと引きます……そういうのは主人公に任せようよ……
むしろ最近は主人公がモノローグの割に、やってることはなんだかんだで主人公っぽくなってきて、それはそれで悪くないけど、なんかこう物足りない的な。
堀北鈴音がデレたのに、お前を友達と思ったことは一度もないと内心でさらっと言ってのける主人公がそろそろ見たい。ああでも軽井沢ちゃんとは仲良くして欲しいし、サイコパス道を突き進むのも困るわ、ほんと困るわ(*´ω`*)
軽井沢ちゃんとても可愛いです(*´ω`*)
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というわけで南雲雅なるゲス野郎が出てきました。
生徒会長なんですが、カリスマというより恐怖政治にしか見えません。
あと学校側があまりに悪意に対して傍観しすぎというか無防備というか無策というか、堀北兄の右腕が寄ってたかってハメられて退学させられても、学校側が何の手出しもできず救済もできないって、どうなのかなって。
これまでも試験のルールさえ守れば法律やブロウが何しようがいい、みたいな要素は少なくなかったけど、今回は特にそれが目立ったというか。
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林間学校的な3学年合同の混合合宿特別試験が行われます。
コミュ力人間性、社交性などが問われる試験です。
啓誠と石崎という正反対の二人が、最初はいがみ合いながらも合宿を経て、最後は互いの長所を認め合い短所を自省することで、友情とまでいかないにしても、ある程度信頼し合うシーンとかは素敵でした。
やっぱ物語はこういうのがないとね。
よう実は基本、殺伐としてるのでちょっとほっこり。
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一ノ瀬さんがいい人なのが証明されました。ポイントが異常にあるのはBクラスの金庫番をしているから。
よかった、ボクの一ノ瀬さんはピュアな心を持ったピュアガールやったんや(*´ω`*)
過去に何かしらの事件があって今のピュアな彼女が形成されました。
坂柳に何かされたのか、合宿途中から悩むそぶりを見せていたので、(┘ω└)ガンバ└(。`・ ω ・´。)┘ルビィの精神でのり越えてほしい。
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合宿でペニスの大きさ比べ。
多分これは比喩表現。
綾小路と高円寺のスペックはほぼ同じか、後者がやや上というのを読者に暗示したと思われます。
他にも高円寺に対する描写がちょこちょこで始め、1巻から登場する変人もそろそろ出番が来たようです。
というかさすがにそろそろ物語に噛んでくれないと、いい加減似たようなやり取りばかりでマンネリというか。
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そしてこの試験で悪辣な手段を用いたことで、南雲雅が堀北兄に事実上の宣戦布告。
次巻からは退学者続出の嵐の3学期が始まります。