なぜ僕の世界を誰も覚えていないのか? 2 堕天の翼

著/細音啓 イラスト/neco レーベル/MF文庫J

MF文庫J10月新刊。
1巻で悪魔の英雄ヴェネッサを打倒して、2巻は蛮神族の英雄アルフレイヤとの戦い。
蛮神族の住まうイオ連邦へとむかったウルザ連邦人類反旗軍(レジスタ)精鋭部隊は、イオ連邦人類反旗軍と共闘することに。
しか間者によりイオレジスタ指揮官「皇帝」ダンテが拉致され、救出のために向かった先にいたのは蛮神族の構成員たるエルフ族。しかし敵のはずのエルフたちが、どうにも様子がおかしく……
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1巻もそうだったんだけど、まだ序盤でいろいろと世界観の説明をしないといけないからか、全体的に淡白でした。
天使の英雄との決戦バトルもあっさり終わってしまってちょっと肩すかし感。
バトルシーンはもうちょっとじっくりと、敵のストロングポイントを攻略して行くほうが好きです。
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以下メモ。
ネタバレしてます。
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人類とエルフの間で、ダンテの身柄と引き換えに天使に捕えられたエルフの大長老を助ける契約が結ばれます。
エルフの協力によって潜入した天使の首領の住まう天使宮殿には、豹変し天使至上主義をかかげたアルフレイヤがいて戦う事に。
決戦の最中、「シド」という禁止事項でゆらいだアルフレイヤは、切除機関ラスタライズに堕天させられます。サブタイトルですね。
圧倒的な出力の代償として空飛ぶ翼を失ったアルフレイヤは、慣れない地上での力任せの戦いでカイの対天使戦闘術によって沈められ、最後はヴァネッサと同じく石になります。
英雄を失った蛮神族は、人類は一年の不戦協定を結ぶのでした。
そしてエルフとの契約の人質もかねて、エルフの巫女レーレーンが仲間になりました。